raison d'etre
15の時に死んだ父の若い頃のノートに
それだけが書いてあった
存在自由
存在自由
それを書いた父はもういない
土と指のあいだ 粘土がこすれてゆく
かたちが変わってゆく
なにかとなにかが関わるとき それは動く
もの ひと しぜん 抱える感情
そよぐ風
その動きの一瞬の揺らぎ
そこにのみ私たちは存在する
その連続に私たちは生きている
清水知子作・ギャラリー悠玄にての
「Message2015おしゃべりなアート展」出展作品
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